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2009

【apertura 3】

 眼を開けると見慣れない天井だった。夏日でも何となく冷える障子の間からの隙間風もなく、違和感を感じた。
 ――あ……。
「そっ……か……」
 ――家じゃ……ないんだ……。
 起き上がろうとして、まだ足に力が入らないことに気が付いた。
「――っ!」
 力を込めようとすると、あのぞわぞわとした気持ちの悪い感触が太ももを這いずるような気がして、がくりと膝から力が抜ける。指先が震えて、喉の奥が熱くなる。嫌悪感が体中を駆け抜けた。
 広い、広すぎるリビングのカーテンを開ければ、明るい日差しがあることはわかっているのに、それを開けに行く力さえ足に篭らない。
 悔しかった。
 ――何よ……あんな、変な男に、触られたくらいで……っ

 こんこん

「!」
 ドアのノックに、浮かびかけた目の端の涙を拭う。
「起きてる? 入るよー?」
 答えると、ワゴンを引いて、昨夜の少女が入ってきた。金色の髪の、カノンと名乗った少女だ。彼女はまだカーテンのかかった窓を見つけると、ぱたぱたと駆け寄って開けた。
「大丈夫? まだ体起こすの辛い?」
 眉根をひそめながら、少女が聞いてくる。その顔にどこか安心した。明るい下ならわかる。この子は本当に瑠那を心配してくれているんだろう。
「……大丈夫。ありがとう。……ごめん、昨日は……ちょっと、混乱してて」
「何が?」
 カノンはきょとん、とした顔で聞き返した。
「……私、あんたに『犯罪者の集団』、なんて言ったわね。よく知りもしないのに。
 それに助けてもらったのに、お礼も言わなかった。ありがとう」
「……」
 カノンはさらにぱちくりと瞬きをした。まじまじと瑠那の顔を見て、首を傾げ、感嘆に似た溜め息を吐く。
「びっくりした。あんた、相当、根性据わってるね」
「……? どういうこと?」
「マフィアに素直にお礼言う人なんて普通、いないよ? マリアはお人よしだから、カタギの人間を助けたことは結構あるけど、みんなヒステリックに泣き叫ぶだけだったし」
「……」
「仕方ないけどね。事実と言えば事実だから」
 肩を竦めてカノンはワゴンをソファの脇まで引いてきた。
「何か食べられる? スオミに聞いたら、Giapponeseは病気のときにパスタ・イン・ビアンカは食べないのね。ホットワインも20になるまで飲んじゃいけない、って。ヘンな国」
 カノンは真顔で腕を組んで首を捻った。その動作と言動が何だかおかしくて、思わず小さく笑いが漏れる。
「"おかゆ"っていう米の煮物を食べるんだって? あんまりよくわからなくて。
 リゾットを、牛じゃなくて鶏のブロードで作ってみたの。『向こうの病人にチーズは馴れないわよ』って言ってたから、卵で代用してみたんだけど……試してみる?」
 眉間に皺を寄せながら、彼女は湯気の立つ深皿と木のスプーンを差し出してくれた。ソファに縋るように起き上がって、受け取る。手に熱いリゾットの皿が、体が存外に冷えていたことを教えてくれた。
 スプーンに一掬いして、匂いを嗅いでみる。粥とは程遠いが、香ばしいオリーブオイルの香りがした。食べてみると、刻んだたまねぎの甘さとふんわりとした卵の触感が舌に広がって、鶏の出汁とオリーブオイルがいい香りを出している。
「ど、どう?」
 少し不安そうな顔をして、カノンが問いかけてくる。
「お粥……とは違うけど。これはこれで美味しい、かも」
「ホント? よかった」
 カノンはほっとして微笑んだ。昨夜も整った顔だな、とは思っていたが、日の下で見ると一層可愛らしく見える。ひまわりとか、朝顔とか。そんな真夏の花が似合いそうな少女だった。
 ――裏社会、なんて似合わなさそうな子だけど……。
「……料理、上手なんだ」
「好きなだけよ。だからレストランの料理なんかには及ばないけど。アルなんかは、ホテルのシェフの料理なんかよりずっと美味い、なんて言うけど。兄バカだよねえ」
「アルって……昨日の。あんたのお兄さんなの?」
「うん、そう。……血は繋がってないけどね」
 カノンは少しだけ寂しそうな顔で肩を竦めた。一瞬だけ、瑠那はスプーンを持ち上げる手を止める。
「両方とも孤児なんだ。あと一人、兄貴がいるけど、そっちも。
 でも、ガキの頃から一緒だったし、一緒の家に住んでるから」
「……そう、なの」
「え、っと」
 カノンは困ったように首を捻ると、頬に手を当てた。
「……ごめん。いろいろいきなりあって、混乱してると思うけど……」
「……」
「いきなり巻き込んだみたいで、ごめん。急に帰れない、なんて酷すぎるのは分かってる。でも、分かって欲しいの」
「……」
「あれで精一杯だったんだ。何とか、あんたのことを助け出すの。だから……ええと、何ていうか」
 カノンは困った表情のまま、しきりに言葉を探していた。瑠那は数秒、その彼女の顔を眺めた後、軽く目を閉じて浅く息を吐く。深呼吸は難しかったが、幾らか落ち着いた。
 大丈夫、今はとりあえず自分を守ることだけを考えよう。昔から逆境なんかには馴れている。生まれたときから逆境だったじゃないか。それに比べたら、何でもない。
「……私も、何かみっともなくいろいろ言っちゃったわね」
「ルナ?」
「正直、まだ混乱してる。でも、あんたたちに従うのが利口、よね。
 ……生きてなきゃ、帰るも何もないんだし」
「……」
 カノンはぽかん、とした顔で瑠那を見た。首を傾げると、彼女は少し引きつった頬を指で掻いて、
「あ、いや……ほんと、すごい度胸、っていうか……落ち着いてるな、って。カタギの人間、もっとパニくるもんだと思ってたから」
「……まあ、昔から逆境には、結構馴れてるから」
「そうなの?」
「あんたたちと同じ。私も孤児だったから」
「あ……」
 カノンは気まずげに口を閉じた。
「……ごめん。余計なこと言った、かな……」
「謝らなくていいわよ。お互い様。……もう大丈夫。一晩寝て、すっきりした。
 それで、私はあなたたちに保護されていればいいの?」
「あー、うん。保護って言っても、牢屋に閉じ込めて監禁、なんてことはしないから、大丈夫。
 ただ、ルナにイタリアを出られると上の人たちがうるさいのよ。情報漏洩とか、面子とか、いろいろあるみたいね。……それこそ勝手な理由だけど」
「……でも、私」
「うん、ルナが何も知らないのは知ってる。それでも芽を摘みたがる人はいる、ってこと」
 自然に顔が歪んだ。カノンもいまいち優れない顔をしている。芽を摘む、と彼女は言った。……どんな方法かは知らないし、知りたくもないが、温い表現に留めたのはきっと彼女の思いやりなんだろう。
「しばらくは、外は一人で歩けないかもしれないけど……」
「……監視がないと、いつ逃げるかわかんないから、ってこと?」
「……うん、そんなとこ」
 瑠那は頭を振った。きっとカノンが悪いわけじゃない。この子に当り散らすなんて、ただの八つ当たりだ。
 この子はたった今、ただの捕虜の自分に食事を持ってきてくれた。それもわざわざ日本人の自分の口を考えて、だ。
 ――いい子、なのよね……。こんな子に当たるなんて、大人気ないわ、私。
「……わかった。じゃあ、私はどうすればいいの? カノン」


 しばらく待っていると、昨日、アルと名乗った男が迎えに来た。廊下と階段だけを通って、初めて外に出る。
「フィアットの中古だけどね。車酔いはする?」
「中古だからサスが柔らかすぎて乗り心地最悪なの。ったく、さっさと車屋持ってけ、って言ってるのに」
「仕方ないだろー? このところ、こいつがなきゃ出来ない移動ばっかりだったしさ」
「クッションしこたま積んであるから、遠慮なく使ってね」
 カノンの言った通りに後部座席には、いっそ邪魔なくらいのクッションが敷かれていた。それも皆、猫や兎といったマスコットが縫い付けられた、どこか少女趣味なクッションが。
「全部、カノンが作って乗せて来るんだよね。可愛いからいいんだけど、彼女は乗せらんない車だよねぇ」
「アル、浮気でもする気あるの?」
「まさか」
 兎のクッションに腰を下ろした瑠那の横で、カノンが運転席のアルに剣呑な視線を向ける。
「一応ね、アルはほら、昨日会ったでしょ? スオミ。うちの医療班なんだけど、彼女と婚約してんの。
 まあ、アルが甲斐性なしなせいで結婚は伸び伸びになってるけど」
「カーノーンちゃん、昨日からひどいよー? お兄さんにヘンなイメージが付いたらどうするの? お仕事が忙しいせいでしょ」
 窘めるようにアルが言うが、カノンはシートベルトの上からフェレットのクッションを抱いて、事も無げに言い返す。
「後で知るより、先に幻滅して置いた方がラクじゃない」
「やれやれ。困ったお姫様だ」


 30分ほど車を走らせて、海岸線の街を通り抜け、アルは郊外の砂利道に車を止めた。
「お尻、大丈夫」
「……何とか」
「ほらぁ、だから治せって言ってるのよ」
 さすがにクッションの上でも尾てい骨の辺りが痺れたように痛い。アルは困ったように頬を掻いて、「悪かったって」と生返事を返した。
 カノンは溜め息を吐いてから、シートベルトを外して車を下りた。瑠那もそれに習う。
 街の外から続いた砂利道が終わっている。少し小高くなった芝生のなだらかな丘陵の上に、石積みの家が見えた。
 目で問うと、カノンが頷き返してくる。
「裏社会のアジト……、っていうふうには見えないわね」
「裏の奴らだって人間よ。暗い家より、明るい家の方が好きだし、趣味が銃の手入れってヤツばっかりじゃないわ」
 白石が丁寧に積み重なっている。木枠の窓には、少し荒いガラスが張られて、向こう側にレース地のカーテンが見えた。屋根は平屋で、街の真ん中の民家よりは大きい家だ。玄関にはステンドグラスのランプがつるされて、その下にテラコッタの鉢がちょこん、と置かれていた。
「結構、良さそうな家でしょ。10年くらい前に建てたから、古いけどね。アルが自分で石積んだの」
「自分で石積んだ?」
「昔ね、元々ここに建ってた家が焼けちゃったんだ。で、お金もないからしょうがなく自分で土木工事した、ってわけ。図面は頭のいい弟に頼んだけどね」
「あたしはちっちゃかったから、花壇くらいしか作れなかったけど。でも今はアルと腕相撲したら、あたしの方が勝つよ」
「カノンには昔から敵いっこないよ」
 カノンはダッシュボードから荷物を引きずり出すと、芝生の上に立った。クッションを座席に戻してから、瑠那も車を下りる。
「昨日、買い物済ませて置いたから、冷蔵庫の中何でもあるわよ。今日は歓迎会ね」
「あー……」
 わざと何だろう、妙に明るい声で言ったカノンの言葉に、アルが気まずそうに声を漏らした。
「その……すまん。送ったらすぐ、マリアに戻るよう言われててさ」
「……仕事?」
 カノンの声と顔とが、少しだけ真顔に戻った。
「まあね。今日中には戻るけど」
「……」
 カノンは一瞬だけ無言だった。
 ――……?
 その一瞬、わずかに顔を伏せたような気がして、思わず隣を覗き込む。だが、彼女はすぐに顔を上げてしまって、表情までは読み取れなかった。
「……仕方ないわね。今日は特別に許してあげる。
 あ、でも夕食にファーストフードとかやめてよ。兄貴だけでも世話かかるのに、アルまでそういうことしないでよね」
「はいはい、わかってるって。帰りにジェラート、お土産にしてくるから」
「別にいいよ。無理しなくたって。どうせ仕事でくたくたでしょ」
「俺がそうしたいの。何がいい?」
「……トマトとピスタチオ」
「じゃあ、セレーノだな。了解。
 ルナ、家のことはカノンに聞けばわかるから。俺たち兄弟の中で一番、しっかりしてるしな。必要なものがあったら、遠慮なく言ってくれよ」
「え、あ……うん。ありがとう」
「ジェラートは? 何が好き?」
「へ?」
「甘党?」
「あー……うん、まあ」
「じゃあ、ミルクとチョコレートでいい?」
 瑠那が曖昧に頷くと、アルは満足したように再び運転席に戻った。荒いアクセル音と共に、マフラーから排気ガスを吐き出して車が街の方へ戻っていく。
「……何だかな。別にジェラートなんか自分の金でいつでも食える、っての。……好きだけどさ」
「いい兄ちゃんじゃない」
「……知ってるよ」
 カノンはどこかつまらなさそうに足元の小石を蹴った。一度、肩を上下させて溜め息を吐いて、カノンはくるりと踵を返す。
「今日中に、ってことはどうせ0時直前に帰ってくるんだから。それまで女二人で仲良くやってよ。
 カルボナーラとボンゴレ、どっちが好き?」
「へ? えっと、ボンゴレ?」
「じゃあ、裏庭でバジル摘んで来よう。早く行こ」
「うわっ! ち、ちょっ」
 カノンは荷物を持った手とは別の手で瑠那の手を掴み、丘陵を駆け上がった。


 家は案外、良い場所にあった。
 丘になって見えていなかったが、家の裏からは丘を降りて、小港に出られるらしい。小さな村の中の漁港だが、なかなかのものは獲れるようで、昔はよく夕飯を釣りに行ったとカノンが話してくれた。
「まあ、最近は忙しくて、あんまりそういうわけにもいかないけどね」
 そう彼女は肩を竦めてみせた。何となく、ひっかかりはしたが、踏み入ることでもないような気がする。踏み入っていいことと、踏み入る必要のないことがある。現にカノンはあまり、触れて欲しくないのか、そんな話が出ると嫌に明るい口調で瑠那の手を引っ張ってきた。
 家の中は個人建築とは思えないほどしっかりして見えた。天井は高く、木の梁が張っていて、ソファのあるリビングも、一回り大きな冷蔵庫のあるキッチンも、しっかり造ってある。素直に驚いていると、カノンは自分のことのように自慢してみせた。
「ここ、ここ」
「ここ、って」
 やや急な階段を上って、カノンは2階の天井に上がるドアを指差した。
「屋根裏なんだけどね。アルが趣味で造ったの。女の子だし、自分の部屋があった方がいいでしょ」
「そんなに広いの?」
「あれで星とか見るの好きなのよ。男のくせにロマンチストでしょ」
 呆れたような口調で言うと、カノンは階段を上がってドアを開けた。手招きされて上がってみると、なるほど、思ったよりもかなり広い。客室のように整っているわけではないが、ただの屋根裏とは段違いで、キャビネットやソファまで置いてある。少し埃っぽさはあったが、窓を開けて掃除でもすればすぐに解消されるだろう。
「とりあえず、今日は簡易ベッド使って。後で必要なものとか買いに行こ」
 そう言ってカノンは手際よく簡易ベッドを組み立てて、シーツを引いてくれた。2人で屋根裏の埃を追い出して、使えそうなものを運んで、瑠那が一息吐いているとカノンの姿がなくなっていた。
 ふと気が付くと甘い匂いが階下から上がってくる。
 下りてみると、チェック柄のエプロンをしたカノンがキッチンに立っている。
「あ、落ち着いた? お腹空いたかな、と思って。軽く何か茶菓子でも作ろうかな、って」
「本当に料理好きなのね」
「まあ、取り柄みたいなものだし。すぐ出来るから座ってていいよ」
 手元のパイ生地を伸ばしながら、彼女はチーズを切るためのナイフでカウンターを挟んだソファを指した。大人しく腰かけると、すぐにカプチーノが差し出される。マメな子だ。
「あの、さ……」
「うん?」
「さっき、アルが弟、って言ってたけど。あんたも兄貴が2人いる、って」
「……あー」
 カノンは言いづらそうに曖昧な声を吐いた。パイ生地を同じ形に切っていた手が止まる。
「そういや、ちゃんと説明してなかったっけ……。ええっとね」
 カノンはナイフを指揮棒のように持つと(危ない、と言ってやりたくなったがとりあえず飲み込んだ)、眉根を寄せてリビングの向こうを指して、次に家全体を指すように天井を指した。
「一応ね、ここに住んでるのはあたし含めて3人。あたしと、アル。それからもう一人。今は、ちょっと離れたとこに出張に行ってるんだけど、たぶん、今日か明日辺り帰ってくるんじゃないかな。あー、うー……」
「?」
 ナイフを下ろして、カノンは妙に悩むように言葉を濁らせる。
「……まあ、最初に言って置かないとアレだよね」
「……?」
「もう一人の兄貴、ってのがさ……。まあ、下の兄貴ってことになるんだけど……。
 これが何というか、気難しいっていうのか、社会不適合者っていうか……。とにかく変わった人間でさ」
「社会不適合者、って……」
「まあ、会えば嫌でも分かるけど。人が不快になることしか言わないっていうか、いちいち勘に触るっていうか……」
「……ボロクソ言うわね」
 思わず本音が出た。
「見た感じ、ルナは大丈夫だと思うけど、相手がどんだけ打たれ弱くてもズバズバ、ズバズバ。遠慮とか場を読むとか、そういうことをしない人間だからさ。何か言われても気にしないようにね」
「はあ、まあ……わかった」
「しょっちゅう、何も言わないで出張行くし、放っておくとろくなもん食べてないし。まったく、アルといい、兄貴といい……」
 ぶつぶつと呟きながら、彼女は唇を尖らせてナイフを動かす。だが、その文句を言う横顔は、何故かどこか寂しそうにも見えた。
 ――……。
 瑠那はもう一度、リビングを見渡した。使い古されたソファが向かい合わせになって、カウンターに直結したテーブルに、椅子が3脚添えられている。
 だが、テーブルの上にぽつん、と置いてある花瓶に花は差さっていない。ふと気が付くと、テーブルに付けられた椅子は皆、揃えられたままのように行儀良く同じ方向を向いていて、ソファのクッションや布地はやたらぴしりと整っている。
「……」
「……どうかした?」
 あさってを向いていた瑠那に、カウンター越しにカノンが首を傾げた。瑠那は軽く溜め息を吐く。
 ――ったく、他人の世話焼いてるヒマじゃない、つーの……
 がりがりと後頭部を掻いてから、瑠那はカプチーノに一口、口をつけてから立ち上がった。
「あんまり、料理は得意じゃないのよね」
「?」
「……あー、その、だから……教えてくれない? イタリアのお菓子、っていうのも興味あるし」
「……」
 カノンは2、3度ぱちくりと目をしばたかせた。少し考えてから、ぱっと面を上げる。少しくすぐったそうな笑みを浮かべてから、絞ろうとしていたレモンを差し出した。
「いいよ。エプロンいる?」
 やれ、とんだイタリア旅行になりそうだ。


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姉御肌
自分がいっぱいいっぱいの状況でも、人の世話すると落ち着くことってあるよね。
さあ、一肌脱いじゃおう、ルナ♪
ヴァル 2009/11/29(Sun)03:06:11 編集
いろいろと
いろいろと面倒なファミリーなんです。恋愛に、家族に頑張ろう。
私が一番がんばれ(笑)。
香月 2009/11/29(Sun)03:15:53 編集
あらあら、そこまで脱がなくても
何てえろいワンピース♪
カシス、自分の欲望に素直だなあ♪
karicobo URL 2009/12/03(Thu)02:54:10 編集
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