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12/03

2015

月城骨董品店に纏わる人物をご紹介。
真相・ネタバレ等、反転や隠しなどしていないので閲覧注意。








月城 豊
(つきしろ ゆたか)
年齢:16
血液型:O型
誕生日:3月16日
 商店街の端にあるおんぼろ家屋、月城骨董品店の代理店主(名義上の店主は祖父)。一見して西洋から東洋まで、雑多なアンティークを扱う店だが、その3割は曰くつきの物品である。その為、家族内で唯一“視る”ことができる豊が店主を務めている。定休日どころか開店が不定期。
 現在、高校一年生。中学卒業の春、受験した私立高校への入学を蹴り、一年間の海外留学を経て現在の高校に再受験した。が、基本的にサボリ魔であり、出席日数ぎりぎりまで学校には出て来ない。ただし、要領の良い秀才型なのでテストの順位は一桁台である。白髪紫瞳で生活指導からは目をつけられているが、「これは地毛なんですよー」で通している。中学時代は黒髪赤瞳の卒業写真が残っているので、明らかな嘘と言われているがのらくらと変える気はゼロ。
 帰宅部だが運動神経も悪くなく、手先も器用。ただし、無精な性格でなかなか本気を出さない(中学時代はバスケットボール部)。
 基本的に人当たりが良く、温厚な世渡り上手。つかみどころのない言動は、やや軽薄に見られることもあるが、それは本人も自覚済である。他人をからかうのが趣味でよく口が回るが、親愛の情であり、本気で怒る、嫌う、憎むなどの感情をぶつけることはけしてない。
 家族構成は祖父(父方)、父、母。父は考古学者、母はNGO団体で医療ボランティアをしており、基本海外で年に1回帰って来れば良い方。祖父は府内の大学教授だが、泊まり込むも家に帰るも気分次第。だが、家族間が冷えているということはなく、豊自身も祖父には『毛と一緒に知性が禿げたクソジジィ』、父親には『万年半裸のマウンテンゴリラ』など親愛を表している(豊の直接的な悪口は親愛の証)。ただし、遠回しな愚痴や嫌味が一切通用しないド天然な母親は苦手としている(苦手であり、けして嫌いではない)。自分の性格を自覚した上で、『うちで一番、繊細な神経をしているのは僕』と言い切っている。

【真相・ネタバレ】
 月城とは古来から=“憑き代”であり、家のルーツとして神や精霊の依童となる一族の血を引いている(本家や分家もない既に解体された末裔)。“ゆたか”という名前が存命する祖父と同じ名前であった為に、幼い頃から“月城さん家の小っこいの”や“月城の小倅”としか呼ばれず、幼稚園では「じじと同じ名前なんてヘン!」と言われ、“月ちゃん”や“つーちゃん”などの名字のあだ名にしか反応しなかった。結果として豊自身が“ゆたか”と呼ばれる回数は悲しいほど少なく、ほんの些細な言霊によって旧い“憑き代”の血を目覚めさせてしまった。故に、この時点で豊の魂は他の人間よりも非常に肉体から乖離しやすい状態となっていた。
 そんな中学3年生の初春。事件が起こる。幸運の妖精ベルダンディ(物の怪辞典参照)が宿る首飾り『ブリーシンガル』を狙った“天”を名乗る少年に強襲される。首飾りと彼女を庇った豊を忌まわしく思いつつ、その『器』の利便性に気が付いた“天”は標的を切り替えて豊の肉体を奪い取ることに成功する。魂だけの存在になり、死にゆくはずだった豊を救ったのは、幼少から両親の代わりに豊の世話を焼いてくれていた翡翠の玉に宿る精霊・シズク。彼女は“天”が捨てていった元・“器”の残滓と己の“存在”を対価に“月城豊”を再形成した。それが今の白髪紫瞳の豊である(よって、「これが地毛なんです」は嘘ではない)。以後、豊と店の妖たち以外からシズクという“存在”は消えてしまった。
 母であり、姉であり、初恋の人であったシズクを目の前で失った豊は“天”に激しい憎悪を抱くが、消える以前のシズクに言われた『人間とも、妖とも、仲良くしてね。どちらも嫌いにならないで』の言葉とひどい葛藤を起こし、結局、シズクの言葉を守るために“強い負の感情”そのものが欠落してしまった。豊が怒りや嫌悪を剥き出さないのはこの為である。
 憎悪こそ捨て去ったものの、自らの器とシズクが守ったベルダンディの首飾りを守る為に、何も知らない一般人としての自分を捨てることを決意する。高校入学を蹴ったその足で世界を巡り、“天”の動向を探る手段(情報屋としてのパイプ)を手に入れ、護身のために危うい道を渡るに至る。そして一年後、紀野秀久という後ろ盾を得、膨大な知識量を携えて再び月城骨董品店の店主として帰って来た。
 『器』を奪われる際、“天”の思想には触れたが、数百年も個としての“違い”を認められない駄々っ子と評し、全く共感していない。尚、彼がサボっている理由の8割は“天”絡みの情報を追っているから。佐伯村主とは協力関係ではあるがあくまでビジネスと割り切り、裏事情は明かしていない。また、ドッペルゲンガーの怪異(2人の同じ人間が同時に存在する矛盾)を起こさない為に、豊が髪を黒に染めたり、赤のカラコン等を使うことはない。



(のちに月城優に改名)
年齢:???
血液型:O型(豊の肉体の為、血液は本人と同じO型)
誕生日:3月16日(戸籍上)
 オカルティクスなテロ行為を繰り返している犯罪組織≪道[タオ]≫の首領。その姿を見た者はほとんど存在しない。世界中を渡り歩きながら、各地の呪物や宝具を非合法な手で集めている。

【真相・ネタバレ】
 ン百年単位を生きる鬼と人間の混血であり、肉体が死ぬ度に新しい姿を奪い取りながら生き延びている。今現在の肉体は月城豊のもの。ころころ姿を変えるので、姿を見た者がいたとしても次に会うときには大体、別の肉体に乗り換えているというのが真相。
 地上の生物すべてを無に返し、原初からの再生と全生命の思想統一化を願っている。呪物や宝具はその術式を編むための道具であり、肉体を得るために何かを殺害してしまっても「どうせ後でまた再生するのだから」と罪悪感が麻痺している。
(以下本家ルート設定)
 自身がどうしてそのような思考に至ったかを既に忘れており、目的のために手段を行使するだけの存在になってしまっている。発端は自身が鬼と人間の混血だったことが原因で、人間に母を殺され、また鬼たちからも異分子として殺されそうになった経験。孤独で世界を巡るうち、人間同士でも妖同士でも殺し合う世界を憎むようになり、精神摩耗の末に現在の“天”となってしまった。
 本家ルートでは豊に自身の原初の記憶(母を殺されたときの感情)を見せられ、豊に対して自身が憎んだ行為と同じ過ちを犯してしまったことに気付く。“優”となってからは、母を殺された後から精神年齢が子供のまま止まっていることが発覚する。自身の行いを止めてくれた豊に懐き、彼の姿がないと不安から泣きかける等、完全に駄々っ子である。



【本家ルート】
 現代、春。高校二年生になろうとする石元弘平の許へ、かつての親友・月城豊はひょっこり舞い戻ってきた。姿は様変わりしていたが、失踪していた親友の無事な帰還に怒りながら安堵する弘平。一年遅れてしまったものの、同じ高校に入学するという彼とまた楽しく過ごせればいいと思っていた。
 ところが入学した豊は以前とどこか違ってしまっていた。中学の最終試合、同じ高校でバスケ部に入ろうと約束していたにも関わらず、5月が過ぎても見学にすら訪れない。聞けば登校自体サボりがち。口は悪いがなんだかんだで面倒見がよく、真面目で「親父たちみたいにはなりたくない」が口癖だった豊の姿はそこにはなかった。持ち前の人当たりの良さで友人は多い豊だったが、どこか一線を引いて付き合うばかり。失踪していた一年間は海外留学の一点張り。
 直接、問い詰めるものらりくらりと交わし、約束に至っては『あんな汗臭い約束守ってるなんて、相変わらずこうちゃんは暑苦しいね』と笑い飛ばされ、本気で殴りかかった弘平の拳をいとも簡単に受け流してしまった。昔はなんだかんだ、力では弘平が勝っていたはずなのに。
 戸惑う弘平に、豊は『学年も違うんだから新しい仲間を大事にしなよ』とだけ告げて去っていく。
 距離を置いたまま訪れた夏。街では原因・犯人不明の連続神隠し事件が発生していた。一夜ごとに人が忽然と消える。その3件目、部活で帰りが遅くなってしまった弘平は偶然にも現場を目撃してしまう。夕闇の逆光で見たシルエットは、どことなく知っている親友に似ている気がした。
 警察には何となく言えないまま、月城骨董品店を訪れた弘平は、豊の自称・彼女である相原里菜とその友人西園寺風花と出会う。大学生の2人は最近の豊の様子のおかしさに気がついていた。
 不審に思った3人は骨董品店の前で張り込み、夕刻過ぎに外出する豊を目撃してしまう(これは日本に再来した“天”を仕留める為のパトロールであり、実際に神隠しを起こしていたのは“天”の方である)。

 (中略だよ!!)

 →結末
 里菜は豊に「しばらくは会いに来ないで欲しい」(もちろん“天”から遠ざける為)と告げられ、塞ぎ込みがちになってしまう。そこに現れた“天”は里菜に対して一年前の真実を暴露し、とある協力をしてくれたら豊の『器』を返すと口約束を結ぶ。
 術式(内容は深く考えていない(笑) ただ神隠しもこの術式のため)の発動を手伝った里菜は、駆け付けた豊の目の前で倒れ、そのまま植物人間状態と告げられてしまう。押しかけ彼女状態ではあったが、それでも彼女に救われていた豊は忘れていた強い“悲しい”という感情を思い出す。そうしてようやくシズクの言葉の真意に気付く。
 『人間を、妖を嫌いにならないで』とは感情を封印して果たすものではなく、その感情を受け入れ、悲しいことがあっても負けないで乗り越える。そんな教えだったのだ、と。自分もまた、ひとつの“個”である“天”を理解しようとしなかったのだ、と。
 最終決戦に挑んだ豊は“天”の原初の記憶(掠れていた子供の頃の記憶)を彼に思い出させた。自らの行いがかつて憎んだ人間や鬼たちと変わらないことに気が付いた“天”は、自らの死をもって発動しかけた世界を沈める大災害の術式を止めようとするが、入れ替わるように犠牲になったのは豊だった。
「誰にも許されないのなら、せめて僕だけは君を許そう」と言った豊の死を認められなかった“天”は、術式の為に集めていた力を反転。反魂の術で豊を甦らせる。対価として人間並みの寿命になり、性格の退行を起こした“天”を豊は双子の弟“月城優(ゆたか)”として引き取ることに決める。
 憎しみでは誰も救えない。かつてシズクが口にしていた言葉を思い返しながら、豊は新しい日常を受け入れていく。未だ病院で眠り続ける里菜の目が覚めたなら、今度は自分から告白する決意を固めながら。


(本家では弘平側に銀ちゃんとかがいたら面白いのかなー、と主に中略部分を妄想しておりました。尚、前提として豊は里菜をとある一件で助けており、告白されるも、もろもろの事情から断ってましたが「ゆうちゃんに本当に好きな人ができるまででもいいから!」と押し切られていました)

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